こんにちは。Sitecore開発担当の山田です。

この度、技術ブログをSitecore JavaScript Service (JSS)で再実装しました。
React + GraphQLで動作しており、ページ遷移を伴わずに記事の検索や表示ができるようになっています。

JSSって何?

JSSはReactやVue、AngularなどのJavaScriptフレームワークでSitecoreを開発することのできるSDKです。

JSSを使った開発はこれまでのSitecore MVCやSXAに次ぐもう一つの開発手法で、いまSitecoreの技術コミュニティの間で非常に盛り上がりを見せています。
最新バージョンではSXAとの連携やNext.jsを使用した開発をサポートしており、今後さらに成長していくと思われます。

10分程度あれば開発環境とサンプルアプリを用意できるので、以下のページを参考にぜひ始めてみてください。

$ npm install -g @sitecore-jss/sitecore-jss-cli
$ jss create my-first-jss-app react
$ cd my-first-jss-app
$ jss start

なぜ作り直したの?

趣味です。


というのは流石に適当すぎるので、もう少しちゃんとした理由を書きます。

もともとフロントエンドの開発に興味があり、JSSを知ったときはぜひとも仕事で使いたい!と考えていました。
まずは本当に仕事で使えるかどうか(実案件で十分なウェブサイトを構築可能かどうか)を調べるために、実際にJSSで動作しているウェブサイトを探すことにしました。
しかし調べてみた限りでは公式のサイトくらいで、他にJSSを使用したと明言しているウェブサイトが見つかりませんでした。

見つからないならいっそ作ってしまおう、ということで今回の再実装に至ったわけです。
技術ブログを選んだのは、規模が小さく手軽に手を出せそうだったこと、そもそもこの技術ブログを実装したのが私だったことが理由です。

今回の再実装を経て、小規模なウェブサイトやSPAであればJSSで十分に実装ができそうだという手応えを得ることができました。
十分なSitecore開発者とフロントエンド開発者を用意できれば、中規模なウェブサイトでも問題ないと思います。

また新規にウェブサイトを作成する場合よりも、既存のウェブサイトのアイテムを流用した機能(検索ツールなど)や
小規模な特設サイトを作成するのに向いているという印象を受けました。

最後に

現状、JSSは日本語の情報がまだまだ不足している状況です。
Sitecoreをやっていてフロントエンドに興味のある方、フロントエンドをやっていてSitecoreに興味のある方、ぜひとも実際に触ってみて得た知見をブログやKBで共有してください。
私はフロントエンド初心者なので、フロントエンド開発者視点のTipsが増えることを期待しています。

今回は再実装の報告だけでしたが、今後実装する上で躓いた点や工夫した点などを記事にする予定です。

参照リンク