こんにちは。事業推進チームです。
データベース検索・更新ツールSkyLinkには「ユーザーマネージャ」という機能があります。 SkyLinkを使用するユーザーの管理、分かりにくいデータベース項目の別名への置き換え、操作ログ管理といった組織内でSkyLinkをお使いいただくのに役立つ機能なのですが、ユーザーの皆様にあまり浸透していないというのが現状です。
そこで今回は、SkyLinkをより便利にご活用いただくためにユーザーマネージャについてご紹介いたします。
ユーザーマネージャとは
そもそもユーザーマネージャとはどんな機能であるかご説明します。
データベースに接続するユーザー毎に、データベース側でユーザーを作成するのはかなり大変なことです。ユーザーの異動や新規採用などその都度データベースの設定を変更しなければなりません。そんな管理の負荷を減らすためのお手伝い役として登場したのが、SkyLink ユーザーマネージャです。
データベースのログイン情報やアクセス制御とは別に、SkyLinkで作成したユーザーIDとパスワード及びドメインに登録されているユーザーを管理してデータベースへ接続できるようにします。接続データソースを複数作成することや、ユーザー単位に使用できる表や列の制限を行うことが可能です。
また、データベースの表や列名を別名として設定をすることで、業務に合わせた表示にすることができますので操作が分かりやすくなります。さらに、検索対象を予め絞り込む固定条件を設定することもでき、アクセス制限と合わせて使用することでデータ閲覧に制限を掛けることもできます。
ユーザーマネージャでできること
続いて、ユーザーマネージャの機能をシステム運用時に発生し得る問題とともにご説明します。
SkyLink使用者内での「ユーザー」の独自管理
【問題点】 現在データベースに接続するID,パスワードは、1つのセットを皆で共用して使用しているので、担当者毎に扱える表を制限したりすることが出来ない。
【回答】 ユーザーマネージャのユーザー登録機能を使用すれば、データベースのID、パスワードとは別に自由にアクセスユーザーを登録する事が出来るので、ユーザーやグループ毎に使用できる表を制限することが出来ます。その際、登録するユーザーをドメインユーザーにする事で、パスワードやログオン可否の設定も自動的に連携可能となります。
データベースの検索負荷を下げる
【問題点】 社内データ活用の推進のため売上や在庫のデータを自由に検索できるようにしている。しかし複数の社員が大量のデータを検索することでデータベースに負荷がかかりパフォーマンスが落ちてしまう。
【回答】 テーブル表毎に規定の条件の設定が可能です。検索条件の付け忘れや不慣れなユーザーでも正しいSQL文を発行する事ができるため、データベースの負荷を軽減することができます。
エイリアスを作成することで独自の名前で利用可能
【問題点】 会社の方針としてデータベースを社員に開放し、各々のアイディアでデータの分析を行い日常の業務に活かせたいという目標が立てられましたが、既存の業務データベースは項目名が英語表記でかつ、直接関係ない項目も沢山あり、皆が使いこなすのは難しい。それ用のビューを作成するのも大変で、どうしたらいいか悩んでいる。
【回答】 ユーザーマネージャのエイリアス機能を使用します。こちらを利用するとデータベースの項目名をデータベース自体に手を入れることなく自由に設定でき、かつ各項目の表示・非表示を簡単に設定する事が可能となりますので、実際に使用するユーザーを戸惑わせません。また表と表を結合する場合など、事前に結合した状態のSkyLinkコマンドファイルを配布する事で、担当者は条件を設定するだけで目的のデータを簡単に抽出する事が可能となります。
ログ管理
【問題点】 データベースでアクセスログを取っているが、皆同じIDでアクセスしているので、実際に誰がどう利用しているのかが分からないので困っている。
【回答】 ユーザーマネージャのログ管理では、登録したユーザー名が記録されるため、個人単位で管理が可能になります。またSkyLink経由で遣り取りされたSQL文を確認可能なため、どのようなデータベース操作を行ったかを把握することができます。
今回はここまでとなります。 次回はユーザーマネージャの設定方法を動画とともにご説明します。
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