こんにちは。事業推進チームです。
皆さま、普段流動的なデータを扱っているかと思いますが、今後の予測はどのように立てていらっしゃいますか?
まずはExcelで過去のデータを参考に平均値を出したり、前年対比で大きな乖離がないかを調べたりすることで、今後の予測を算出しているのではないのでしょうか?
しかし、単純に前年対比の数値だけをみてしまっては、一時的に売上が上がっただけなのか、傾向として上昇傾向にあるのかというものは判断しづらくなってしまいます。
また毎回Excelをメンテナンスしなければならないという手間と、計算式や関数がわからなければ、予測の数値やグラフを作ることは難しいですよね・・・
そこで今回は、Power BIを使ってどんな予測ができるのか試してみようと思いますが結論、上記の悩みをPower BIの予測機能で一瞬で解決することが出来ます!
■過去の売上データ(Excel)をPower BIに接続
Power BI Desktopを開き、過去の売上データが入っているExcelを接続致します。 このデータには2019年~2023年までのデータが入っています。
予測機能を使用するには、折れ線グラフを使いますので、早速折れ線グラフでX軸に日付、Y軸に売上のデータを表現してみましょう
グラフが作成できました。少し見ただけで、2022年の一部分だけが突出していることがわかるかと思います。
これは、過去から見てみると異例の数値であり、予測を立てる際にはこの要素を加味するべきか、排除すべきかを検討する必要がありますね。
■Power BIの予測機能をオンにする
予測機能をオンにするためには、まず視覚化の場所から虫眼鏡のアイコンを押します。 下部に予測という項目がありますので、ここをオンにするだけで完成です。
早速、灰色の背景で2024年の予測値が表示されました。
ただ、直線になっているのでまだ予測としてはあまり信頼できるものではありませんね。
予測機能では、予測期間の長さであったり、信頼の区間・季節性など様々な設定をすることができます。
実際に設定を変更したグラフをご覧ください。
2024年4月までの1年間の予測を表現してみました! 季節性のポイントを変更してみたり、信頼区間の数値を変更してみることで、予測の数値が変わっていきますので、イメージに近い予測のグラフに設定を変更してみましょう!
■傾向線や平均線を追加してみる
次は傾向線や平均線を追加して、より分かりやすいグラフにしていきたいと思います。
傾向線は黄色で設定し、平均線と値は赤の点線で表示するように設定してみました。
いかがでしょうか? 折れ線グラフだけを見ていると、大きな特徴がない限り傾向を判断しづらいですが、黄色の傾向線を見てみると、2019年から少しづつですが上向いているのが分かります。
ということは、「来年も売上の成長が見込める」という仮定に繋がります。
更に赤い平均線に注目してみると、毎月の平均売上は519万となっており、平均より売上が上がっている月、落ち込んでいる月などが、一目で判断ができるようになりました。
傾向線や平均線などを追加してみると、より精度の高い予測が立てられそうですね。
■まとめ
今回は、Power BIの予測機能についてご紹介させて頂きました。
本来であれば、様々な過去のデータは保持していても、一つ一つExcelなどで計算をして求めなければなりませんが、Power BIに接続すれば数回のクリックだけで欲しい情報がすぐに手に入ります。
Power BIのグラフでは、予測だけではなく傾向線の追加や平均値の表示、平均線の追加なども簡単に行えることが分かりました。
予測はあくまでも予測ですが、専門的な知識を必要とせず、難しい計算式を作成する必要もないので、大体の未来の傾向をイメージするということに関しては、Power BIの予測機能は非常に効果的だと感じました。
今回ご紹介させて頂いたPower BI Desktopは無料でお使い頂けます。 まずは、皆様お手持ちのデータを使って、Power BIで今後のビジネスの予測をしてみてはいかがでしょうか?
イーストでは、Power BIの導入支援も承っております。 是非お気軽にお声がけ下さいませ!