こんにちは。事業推進チームです。

データ分析を行うためのツールとして様々な製品があります。集計結果をグラフにしてダッシュボードに配置できる製品も多いですが、Excelでも同様のものを作ることが可能です。 今回は、データベース検索・更新ツールSkyLinkで検索した結果をExcelでダッシュボード調に見栄え良く出力する方法をご紹介します。

元データとして、独立行政法人統計センター様にて公開されているSSDSE-県別推移(SSDSE-B)*1を利用します。 *1 様々な分野の都道府県別・時系列データを集めたデータセットです。(47都道府県×12年次×多分野109項目)

(出典)総務省統計局「統計でみる都道府県のすがた(社会・人口統計体系)2023」 -独立行政法人統計センター様ホームページより-

手順

  1. 上記ホームページよりデータをダウンロードしCSVとして保存します。 例としてC:¥DEMODATAフォルダーを作成し、そちらに保存します。
  2. ODBCデータソースを作成し(Microsoft Text Driver)、データソース名を記述し、フォルダーの選択ボタンを押して1で作成したC:\DEMODATAフォルダーを指定します。
  3. Excelを起動し、開発タブを表示、マクロの記録ボタンを押してMacro1を作成します。 その後データタブを表示し、「すべて更新」を押して開発タブに戻り「記録終了」ボタンを押してマクロの記録を終了します。 マクロボタンを押してダイアログを表示、Macro1を選択して編集ボタンを押し以下の状態になっていることを確認します。
Sub Macro1()
'
' Macro1 Macro
'
ActiveWorkbook.RefreshAll
End Sub

ファイルメニューの「終了してMicrosoft Excelに戻る」を選択しExcelに戻り、ワークシートを追加し名前をダッシュボードにしてから、ファイルメニューの名前を付けて保存でファイルを作成します。 この際、ファイルの種類を「Excelマクロ有効ブック(*.xlsm)」を指定します。

  1. SkyLinkを起動し2で作成したデータソースに接続し、すべての列を設定ウィンドウに追加します。
  2. Excelフォームボタンを押して新規Excelフォームを作成します。 全ての列をフォームに登録し、プロパティを開きます。


Book名に3で保存したBook名を指定します。 Sheet名に通常デフォルトで存在するSheet1を指定します。 OKボタンでプロパティ画面を終了し、画面右側を右クリックしてメニュー「クロス集計/マクロ(M)を選択します。 Book名!マクロ名にMacro1を設定しOKで画面を閉じます。 (同じBookファイルのためBook名は省略可能です)



  1. ホームボタンを押してホーム画面に戻り、出力先詳細ボタンを押します。


設定を以下のように変更します。 出力先:アプリケーション 出力先アプリケーション:Microsoft Excel フォームを使用する:On

  1. 保存ボタンを押してコマンドファイルを保存後、検索ボタンを押して実行します。 Excelが起動し、Sheet1シートに検索結果が出力されているのをご確認ください。
  2. Excelに移動し、Sheet1のセルを選択後、挿入タブ-ピボットテーブルを押して表示されるダイアログにてピボットテーブルを配置する場所を新規ワークシートにしてOKを押します。
  3. 例として人口と出生の各年の推移をグラフ化します。 行:年度 Σ 値:総人口、出生数 を設定し、挿入タブ-ピボットグラフを選択し、グラフ種類を-組み合わせ-集合縦棒-第2軸の折れ線を選択しOKを押します。


グラフが作成されますので、グラフを選択し右クリック-グラフの移動-オブジェクト-ダッシュボードを選択します。

10.8から再度順に実行し、他のグラフを追加します。 タイトルやスライサーを設定し、レイアウトを整えます。



11.ブックを保存し、Excelを終了します。 再度SkyLinkからコマンドを実行すると、上記のダッシュボードが表示されるようになります。

まとめ

Microsoft Power BIなどの分析専用のBIツールを利用することで、もっと詳細な分析やきれいなグラフを作成することができますが、使い慣れたExcelでも実現可能な業務があると思いますので、ぜひ一度お試しください。

SkyLinkについての疑問点やご質問等ございましたらお気軽にお問い合わせください。体験版・体験サイトのご用意もございます。またPowerBIと組み合わせたデータ活用ソリューションの提供も行っております。