PDFは多くの優れた特徴を持つ普遍的なフォーマットですが、用途によっては必ずしも最適なフォーマットであるとは限りません。幸いなことに、PDFは他の多くのファイルタイプに変換することができます。PDFはどんな変換ができるのでしょうか。今回はPDFの変換がテーマです。

PDFからPDF/Aへ

PDFと一口で言っても、用途や目的に合わせて様々な種類があります。 その一つである「PDF/A」は、文書の長期保存のための標準規格です。この規格のポイントは、内容を表示するために必要なすべてのリソースが自己完結型であるため、作成されてから 100 年が経過しても、PDFファイルの一貫した期待どおりの表示結果が得られることです。

PDF/Aに変換してあれば、もし将来的にPDFソフトウェアが劇的に変わったとしても、ドキュメントは将来にわたって予測可能な方法で表示できるでしょう。

PDFからPDF/UAへ

「PDF/UA」というのもある目的に特化したPDFの種類の一つです。PDF/UAの「UA」は「ユニバーサルアクセシビリティ」を意味します。これは、障害を持つ個人が PDF ドキュメントにアクセスできるようにするために、国際標準化機構 (ISO) に定められた標準およびガイドラインです。

PDF/UAの目標は、PDFドキュメントの一連のアクセシビリティ機能と要件を定義し、支援技術を使用する人を含む障害のある人にとってPDFドキュメントをより利用しやすく便利なものにすることを目指しています。これらの障害には、視覚障害、認知障害、および運動障害が含まれる場合があります。

PDFから画像へ

PDFを画像に変換すると、レイアウト、フォント、書式設定など、ドキュメントの正確な外観を保持したい場合に便利です。 画像は、構造を変更することなく、各ページの視覚的表現をキャプチャします。

画像は、プレゼンテーション、Web サイト、その他のデジタル メディアに簡単に埋め込むことができます。また画像は一般にソーシャル メディアプラットフォームで共有されます。 PDFのコンテンツをソーシャル メディアで共有する場合、PDFから画像に変換することで、視覚的に魅力的な投稿を簡単に作成できます。

PDFからOfficeへ

PDFとMicrosoft Office は異なる目的で使用されますが、密接な関係があります。PDF は通常、ドキュメントの配布と表示に使用され、ドキュメントの固定的なレイアウトが特徴です。一方、Microsoft Office ファイルは、動的なコンテンツを含むドキュメントを作成、編集、共同作業するために設計されています。

出力をPDF形式とOffice形式のどちらを選択するかは、多くの場合ドキュメントの特定の使用例と要件によって異なります。PDFドキュメントを動的コンテンツに変換したい場合は、PDFファイルをOfficeファイルに変換することもできます。PDFをOfficeファイルに変換することは、文書作成や事務処理の効率アップに効果があると言えます。

まとめ・変換方法



PDFは表示時のレイアウトを忠実に再現することを意図した規格ではありますが、編集や変換ができないわけではありません。むしろ目的に合った形式に変えることで活用の幅が増えると言えますね。

PDFを変換するソフトウェアやサービスは非常に多くあります。様々な形式を扱える包括的なものから、特定の目的に特化した専門的な用途のものなど、自分の行いたい主な目的に合った製品やサービスを選ぶとよいでしょう。

イーストでは、Adobe純正のライブラリの他、PDF変換に関する複数の製品がございます。用途に合ったご提案をさせていただきますので、お気軽にお問合せください。