PowerPlatformの開発でのお作法

開発環境

入口は分かれているが、ソリューション(複数のPowerApps、PowerAutomate、テーブル、環境変数をまとめたもの)内でPowerApps、PowerAutomateどちらも作成、参照可能。

  • Teamsアプリ
    PowerAppsのみ(Microsoft Dataverse for Teams)


    Teamsから「PowerApps」と言うアプリを入れる。
    Teamsのチームごとに開発環境が作成され、DataverseのライセンスがなくてもDataverseが使用できる。(Dataverseは簡易なDBのようなもの)
    しかし、作成したアプリはTeams、チームに依存するため、チーム削除で環境が消える(はず)
    チームの所有者のみ編集できる。利用は他チームでも共有すれば可能
    ブラウザとは開発、共有仕様に違いがあり不明なところが多いため、Dataverseが使いたいことがなければあえて使う必要なないと思われる。

ソース管理

ノーローコードで作成しているのでソースはありません。
PowerAutomateでソースビューはありますが、それで作成はできないためあまり意味もなく。
githubにあげている人を見かけるが、ソリューションをエクスポートしたZIPファイルをあげているだけで、差異を確認したりは出来ず、世代管理、ファイル公開の意味合いかと思われる。
(ソリューションファイルのインポートは可能です)

複数人開発

  • PowerApps
    共同所有者として追加すれば可能。
    所有者の変更はコマンドでのみ可能
    ただしロックされるので同時編集はできない。
    それぞれにライセンスが必要。ライセンスが不足している場合編集できない。

  • PowerAutomate
    共同所有者として追加すれば可能(所有者の変更も可能)
    PowerAutomateはロックはされず後勝ち。
    それぞれにライセンスが必要。ライセンスが不足している場合編集できない。

ライセンス

Microsoft365のライセンスで一部機能が使用できる。SharePoint OnlineやExcel、Outlookなどの365を使用した機能は使えるが、SQLや外部サイト、URLにアクセスするには別途ライセンスが必要。
PowerApps、PowerAutomate単体では以下の通り

  • Power Apps
    • Power Apps Premium: 特定のユーザーが無制限にアプリを作成、利用できるプランです。
    • Power Apps per app plan: 特定のアプリを利用できるプランです。(Microsoft 365 管理センターから購入できる)
  • Power Automate
    • Power Automate Premium: 特定のユーザーが無制限にフローを作成・利用できるプランです。
    • Power Automate Process: 特定のフローを無制限に利用できるプランです。

実行ユーザー

  • PowerApps
    作成ユーザーのライセンスとは別に、アプリ使用時は使用しているユーザー毎のライセンス、権限での実行となる。つまり全くライセンスないユーザーは使用できない。ただし、Teamsで実行している場合、Teamsが使用できるユーザーであれば、PowerAppsのライセンスは不要です。(プレミアムコネクタも可)
  • PowerAutomate
    所有者の権限で実行される。
    手動実行のフローの場合、別途実行のみユーザーを設定できる。
    また、PowerAppsから呼び出されるPowerAutomateの場合、PowerApps使用ユーザーの権限での実行となる。

Copilotと連携

  • PowerApps
    プロンプトで伝えれば、デモデータも含めて作成してくれる。
    プロンプトアプリにチャットボットとして組み込み指定したデータソースに対して対話形式でデータ分析(検索?)も可能https://qiita.com/skuramoto/items/b50751f4005c10854402
  • PowerAutomate
    Copilotにプロンプトで伝えて、その自動フローを作成してくれる。よりローコード。ただしプレビューでまだ英語のみ
    https://www.softcreate.co.jp/rescue/microsoft/yamaguchi/384
    PowerAutomateDesktopではフローの作成だけではなく、「このフォルダのファイルのファイル名の語尾に_backと付けてリネームして」の様に伝えればそれに応じたスクリプトを作成してくれるため、コマンドわからなくてもちょっと複雑な操作が可能。
    https://forest.watch.impress.co.jp/docs/news/1549608.html
  • Power Virtual Agents
    チャットボットサービスでPowerPlaformの一つだったが、Microsoft Copilot Studio統合された。
    Microsoft Copilot StudioはPowerPlaformとは別のライセンスが必要で有料だが、Teamsアプリで作成することで、別途ライセンス不要でチャットボットを作成することができる。
    ただし、チャットボットのロジックは手動で作成する必要がある。(AIのサービスは利用できない)応答ロジックにPowerAutomateを組み込むことは可能。

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