こんにちは!事業推進チームです。

皆様はデータを見るのが日課だと思いますが、時にはそのデータを上手く扱うことが一番の課題になることもありますよね。

特に、BIツールでのアクセス制御やデータの管理。
これは結構頭を悩ませるトピックですが、心配無用です!

今回は、イーストが導入支援を行っているPower BIを使っての「ロール管理の方法」について、分かりやすくご説明します。

あなたのデータ管理スキルを次のレベルに引き上げてみませんか?

■Power BI ロール管理の必要性ってなに?



まず、Power BIが何なのか、短くおさらい。これはMicrosoftが提供するビジネスアナリティクスツールです。簡単に言うと、データの可視化や分析がこれ1つで可能。とっても便利なんです。

でも、便利なツールでも、ロール(役割)管理をしっかりと行わないと、情報漏洩のリスクが生じたり、混乱を招くことも...。そこで、ロール管理がキーになります。

■ロール管理とは?

ロール管理とは、つまり誰がどんな情報にアクセスできるのか、を制御することです。



あなたのチームや組織内で、特定のデータセットにアクセスできる人を細かく設定できます。

これにより、データのセキュリティを保ちつつ、必要な人だけが情報を見られるようになります。

■実践!簡単ロール管理のステップ

では、実際にPower BI Desktopでロール管理を行うステップを見てみましょう。
今回は人事レポートで営業部のロールを作成し、自分の部署の状況しか閲覧ができないという設定を行ってみます。

1. ロールの定義



まずはPower BI Desktopで人事管理レポートを開いてみます。
上部のモデリングタブ→ロール管理に遷移します。



ロールの作成メニューが開きますので、新規ロールの名前を「営業部」、データのフィルター処理は、部署列のデータを営業部に限定して保存します。
この程度であれば、コードを書く必要もありません。

マウス操作で簡単にできてしまうので、とてもラクですね。

2.ロールのテスト

作成したロールが問題なく機能しているか事前にテストをすることが可能です。
これを使えば、ロールを作成したはずなのに、うっかり他部署の状況を閲覧できてしまう
なんてことが無くせそうです。

早速やっていきましょう!



方法は簡単です。
ロール管理すぐ右横に、「表示方法」のボタンがありますので展開し先ほど作成した営業部にチェックを入れてOKを押します。

さてしっかりとデータを制御できているのでしょうか?
ロールの割り当て前と後でデータを見比べてみましょう。

●全てのデータが見れる状態(ロール割り当て前)



●営業部のロールで実施



いかがでしょうか。

棒グラフや折れ線グラフ、そして社員の画像なども全て営業部に絞り込まれています。

ここまでしっかりと制御することができれば、大人数での運用も安心です。

3.作成したロールへのユーザーの割り当て

さて無事にテストが完了しましたので、実際に運用に入っていきます。
一度Power BIサービスにレポートを発行し、Power BIサービス上で設定を行っていきます。

発行先のワークスペースを開き、セマンティックモデルの…からセキュリティを開きます。



あとはメンバーの欄にユーザーの名前もしくは、メールアドレスを入力すれば候補が出てくるので、ユーザーを追加して保存でOKです。

後は、各部署のロールを作成しユーザーをそれぞれのロールに割り当てれば、きちんとロールが管理されたレポート運用が実現可能になります。



■まとめ



今回はPower BIのロール管理についてご紹介させて頂きました。

Power BIのロール管理は、情報のセキュリティとチームの効率を保つためには欠かせないプロセスです。

簡単なステップですぐに使えるので、基本からしっかりとマスターしましょう。

データは貴重なリソース。
それを守りながら、最大限に活用することが、組織の成功につながります。

今日からあなたも、Power BIのロール管理のプロになりましょう!

イーストでは、Microsoft認定のデータアナリストが皆様のPower BI導入・内製化の課題解決を手助け致します。是非お気軽にお問合せ下さいませ。

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