概要
Power BIの人事管理情報レポートで、月ごとの勤怠情報(残業時間など)の申請、承認するシステムをPower BIとPower Apps、Power Automateを連携して作成しました。 申請、承認の大まかな流れは以下の通りです。
- 個人を選択するまで何も表示されない(イーストロゴ右の白い枠)
- 個人を選んでも年月が選択されていないので何も表示されない
- 年月を選択すると名前と申請ボタンが表示される(個人と年月の勤務情報が絞り込まれるため)
- 「申請ボタン」を押すとShare Pointの勤怠承認リストにデータが登録される
- Share Pointの勤怠承認リストにデータが追加されると監視しているPower Automateからメールが送られる
- 申請済みデータがShare Pointの勤怠承認リストにあると「承認ボタン」が表示される
- 「承認ボタン」を押すとShare Pointのデータが「承認済み」に更新される
- 承認済みのデータがあると「承認済み」と表示される
作成方法
- Power BIレポートにPower Apps追加
レポートに「Power Apps for Power BI」を追加。
レポートからPower Appsに渡すデータを設定。今回は「社員名」と「年月」を設定。 - Share Pointリスト作成
Share Pointリストを作成し、以下の列を追加。- 承認対象となるレポートの対象者:「被勤怠承認者」
- 承認対象となるレポートの年月:「被勤怠承認年月」
- ステータス管理:「承認ステータス」
- Power Apps作成
- 表示制御
個人、年月が選択(Power BIからのデータが1件)かどうかの判定で社員名を表示。
PowerBIIntegration.DataにPower BIからのデータがテーブルで設定されているのでFirst(PowerBIIntegration.Data).社員名で1件目の社員名を取得 - Share Poinリストへの申請データ登録
申請ボタンが押されたらShare PointリストにPower BIから渡されたデータを登録。 - Share Pointリストの申請ステータス更新
承認ボタンが押されたらShare Pointリストの申請ステータス更新。
- 表示制御
- Power Automate作成
Share Pointリストにデータが登録された場合に、メールを送信するPower Automateの作成。メールの本文に社員名と年月を設定。
まとめ
Power BIからデータ連携は簡単で、今回は承認システムでしたが、Power BIのデータと連携し、色々な応用が考えられます。また、Power BIから別のシステムに切り替える必要がないため、Power BIのレポートにPower Appsを埋め込むことはユーザー操作として有用だと感じました。