PDF Libraryのサンプルを使ってみよう
Adobe PDF LibraryにはPDFを扱うための多くの機能があり、必要な機能を選んで使っていただくことで、実現したいソリューションやサービスの処理として組み込んでいただけます。
Adobe PDF Libraryには、開発環境毎に様々な機能のサンプルコードが提供されています。これらを利用することにより、PDF Libraryの持つ各機能の実現方法およびインプリメントについて学習することができます。
Annotationの追加
今回、Adobe PDF Libraryの.NET用のサンプルのAnnotationsをご紹介します。
Annotationは、日本語では「注釈」で、既存のPDFに対し、元々の内容を編集するのではなく、テキストやマーク、図形などを追加する機能です。いわば本に書き込みをしたり付箋を貼ったりして、読んだ人が印をつけたり何かコメントを付けるようなイメージですね。
Adobe PDF Libraryでは、注釈の種類ごとにサンプルがありますので、必要なものを試すことができます。
Annotation サンプル一覧
Annotations
PDF ページから注釈を収集します。
このサンプルは、既存の PDF ドキュメント内の注釈を検索して記述する方法を示します。
InkAnnotations
PDF ページにインク注釈を作成します。
このサンプルでは、新しいインク注釈を作成して PDF ドキュメントに追加します。インク注釈は自由形式の線で、ペンやモバイル デバイスのスタイラスで作成するものに似ています。
LinkAnnotation
PDF ページにリンク注釈を作成します。クリックすると、別の PDF ページに移動します。
このプログラムは、ハイパーリンクが埋め込まれた PDF ファイルを作成し、閲覧者をドキュメントの 2 ページ目に誘導します。
PolyLineAnnotations
PDF ページにポリライン注釈を作成します。
このプログラムは、ファイルへの注釈として線の形状 (角度) を含む PDF 出力ファイルを生成します。プログラムは、注釈のアウトラインの頂点と、線と塗りつぶしの色を定義します。
PolygonAnnotations
PDF ページにポリゴン注釈を作成します。
このプログラムは、ファイルへの注釈としてポリゴン形状 (三角形) を含む PDF 出力ファイルを生成します。プログラムは、注釈のアウトラインの頂点と、線と塗りつぶしの色を定義します。
まとめ
以上、Annotationサンプルのご紹介でした。ライブラリ付属のサンプルを活用していただくと、各種機能の実装が容易になるものと思います。
.NET環境でお使いの場合は、下記よりサンプルをご入手いただいてご利用が可能です。お気軽にお試しいただければ幸いです。
https://github.com/datalogics/apdfl-csharp-dotnet-samples/tree/main/Annotations
イーストは、AcrobatなどAdobe製のPDFソリューション内で使われている、Adobe PDF Libraryの国内唯一の正規代理店です。PDFを活用するソリューションやツールの開発にAdobe純正の処理を組み込めます。Adobe PDF Libraryについては、イーストにお気軽にお問合せください。