様々なPDF変換を行うDocumentConversionサンプル
Adobe PDF Libraryには、開発環境毎に様々な機能のサンプルコードが提供されています。今回はその中の一つ、.NET用サンプルに含まれる、DocumentConversionのカテゴリーをご紹介します。
PDFを他の形式のファイルや、別の規格のPDFに変換することは、ドキュメントに関するワークフローの中で、しばしば求められる処理ではないでしょうか。
今回のDocumentConversion サンプルでは、PDFの変換に関係するいくつかのサンプルプログラムが提供されています。例えば、PDFを別の形式のファイルとして出力したりすることや、また同じPDFの中でも、別の規格のPDFに変換したりすることができます。
DocumentConversion サンプル一覧
Adobe PDF Libraryの.NET用のサンプルとして、DocumentConversion は7種類あります。以下にご紹介します。
ColorConvertDocument
このサンプルプログラムは、PDFドキュメントでの色変換の操作を示しています。色変換プロセスでは、PDFドキュメント内のオブジェクトに異なるカラープロファイルを適用し、そのオブジェクトの色を効果的に変更することができます。このプロセスは、PDF内の画像や他のオブジェクトに一連の色を適用し、その情報をドキュメントに埋め込むことで、PDFドキュメントがプリンターや他の出力デバイスに送信されたときに、正しい色が表示されるようにします。
ConvertToOffice
このサンプルプログラムは、サンプルのPDFドキュメントをOfficeドキュメントに変換します。
CreateDocFromXPS
このサンプルは、XPSファイルをPDFドキュメントに変換する方法を示しています。 XML Paper Specification (XPS) は、Microsoftが2006年にPDF形式の代替として作成した標準ドキュメント形式です。
Factur-XConverter
このサンプルは、入力された請求書XMLを含む入力PDFを、Factur-X準拠のPDFに変換する方法を示しています。
Factur-X は、人間が読める PDF ファイルと構造化 XML データを組み合わせたハイブリッド形式で、ヨーロッパで使われています。
PDFAConverter
このサンプルは、標準のPDFドキュメントを、PDFアーカイブ、またはPDF/A準拠バージョンのPDFファイルに変換する方法を示します。
PDF/Aとは、長期保存を目的として作られた国際標準規格のPDF形式の1つです。
PDFXConverter
このサンプルは、PDFドキュメントをPDF/X準拠のバージョンに変換する方法を示しています。 PDF/Xは、コンテンツを印刷する際のグラフィックス交換に使用されます。これは、使用される色の正確性を保証するPDF形式のバージョンです。 このサンプルは、デフォルトの入力と出力のドキュメントを受け取ります(どちらもオプションです)。
ZUGFeRDConverter
このサンプルは、入力請求書 ZUGFeRD XML を含む入力PDFを、ZUGFeRD準拠のPDFに変換する方法を示します。ZUGFeRDはドイツにおける電子請求の標準形式で、ドイツ語圏およびEU諸国で使われています。
まとめ
以上、DocumentConversionサンプルのご紹介でした。
なお、こちらのサンプルは、.NET環境のものとなっており、下記よりご入手いただいてすぐにお試しいただくことが可能です。お気軽にご利用ください。
https://github.com/datalogics/apdfl-csharp-dotnet-samples/tree/main/DocumentConversion
イーストは、AcrobatなどAdobe製のPDFソリューション内で使われている、Adobe PDF Libraryの国内唯一の正規代理店です。PDFを活用するソリューションやツールの開発にAdobe純正の処理を組み込めます。Adobe PDF Libraryについては、イーストにお気軽にお問合せください。