こんにちは!事業推進チームです。

皆さま、Copilot(生成AIツール)は普段使用していますか?

今では多くの方が、業務や生活の一部として生成AIを活用されていることと思います。

私たちのチームはPower BIでのデータの可視化分析をサポートしておりますが、とうとうPower BIでもCopilotが気軽に使える時代がやってきました!

今回は、Power BI Desktopでレポートを自動で作成できるのかという所に焦点を当て、検証をしていきたいと思います。

それでは、早速見ていきましょう!

※Power BIでのCopilotには、いくつかの条件や設定が必要になります。詳しくはお問合せ下さいませ。

 

■Power BI DesktopでCopilotメニューを展開する

Copilotを開くと、英語でいくつかの提案をしてくれますが、少し分かりづらいので日本語でメニューを表示してくださいと入力してみます。

すると早速、提案してくれる一覧を日本語で返してくれました!

またpreview版ということで、日本語が使えるか心配でしたが問題なく使用できそうです。

 

続いて、Copilotに新規でレポートを作成してもらおうと思います。

指示した内容は下記の通りです。

あえてざっくりとした文章で指示してみましたが、結果はどうでしょうか

想像以上にしっかりと作ってくれました!

レポートのたたきを作ってもらうだけでも、工数の削減が図れそうです。

続いて、ここから柔軟にレポートの内容を修正していけるのか試していきます。

 

1.    書式設定は可能なのか?

結論、各グラフの書式設定はCopilotでは不可でした。

基本的な土台をCopilotで作成し、見た目の部分は現状は人間の手で最終調整が必要なようです。

 

2.    グラフの追加

一度Copilotに作成してもらったレポートにビジュアルの追加が可能か試してみます。

プロンプトに余分なsが含まれてしまいましたが、指示通りスライサーを追加してくれるのでしょうか?

問題なく追加してくれました!

細かい点ですが、スライサー左の「部署名」というタイトルもテキストボックスから作成がされているので、気が利いていてとても良いと感じます。

もちろんビジュアルの部分的な削除も行えました!

 

3.ドリルダウンの設定

ドリルダウンの設定は自動でしてくれるのでしょうか

残念ながら、現状ではドリルダウンの設定は不可のようです。

 

4.1つ前に戻る

Copilotに指示した内容が想像していたものと違う場合、前の工程に戻れるのかを試してみました。

こちらも問題なく行うことができました。

 

5.様々なグラフの種類で試してみる

ここからは、実際に業務で使えるように細かい指示を出していこうと思いますが

結果はどうでしょう。

円グラフの作成には成功しましたが、地図の作成はAzure Mapを選択してしまい正しく表示が出来ません。

通常のマップに変更してもらうように指示をしましたが・・・・

このように、現状のデータが都道府県のデータのみであったので、別で緯度・経度のデータがあれば表示可能とのことでした。ただ、上手く行かない理由もきちんと教えてくれるのは良いですね。

 

6.Copilotのみでレポートを完成させてみる

会計年度スライサーの追加や、予算と達成率の追加などを指示し、ものの数分でこんなレポートが出来上がりました。

ここまでCopilotで作成できるのは、正直想像以上でした。

予算や金額のカードも項目が増えるにつれ、自動的に幅が調整され、タイトルも分かりやすく配置がされています。

今までCopilotではなく、Power BIサービスでデータから自動でレポートを作成するという機能はあったのですが、あまり実用的ではなかったので、今回のCopilotでの出来に非常に満足しています。

ちなみにこちらが従来のレポート自動作成で作られたレポートです。

従来ではここからは自力で編集しなければならなかったので、少し大変でした…

Copilotのレポート作成は、十分実用的ですね。

 

7.Copilotのスマート説明を追加してみる

BIの画面を閲覧する方は、最初は要点を掴むのに時間がかかってしまうケースも少なくありません・・・

そんな時は、Copilotのスマート説明で要点をまとめてもらいましょう!

これはレポートの内容から、自動で分析コメントを作成してくれるものです。

早速使ってみましょう。

いくつかのメニューが選べるようです。

今回は、会議で使うようにリーダーシップからの質問を想定した内容にしてみます。

要点を簡単にまとめられていてよいと思います。

これの良いところは、この説明は動的になっているので、スライサーで部署や期間を切り替えても、その部署・その期間に対応したコメントを返してくれるので、報告資料としても十分に使えそうですね!

  

■まとめ

今回は、Power BIでCopilotの検証内容をお伝えさせて頂きました。

現状はpreview版ということですが、使い勝手も良く今後の発展が非常に楽しみになりました。

Power BIのCopilotについて、引き続き情報を発信していきますが

イーストでは、Microsoft認定のデータアナリストが皆様のPower BI導入・内製化の課題解決を手助け致します。是非お気軽にお問合せ下さいませ。

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