
PostScriptやEPSファイルをPDFに変換するニーズは、印刷業界や業務ワークフローで今も重要です。そんなとき頼りになるのが Adobe PDF Converter。この記事では、この変換エンジンの仕組みや特徴、使い方をわかりやすく解説します。
Adobe PDF Converterとは?
Adobe PDF Converterは、PostScriptやEPSファイルを高品質なPDFに変換するためのSDKです。内部には、Adobe Distillerと同等の処理を行う「Distillerコア」、PostScriptインタープリタ、そしてPDF生成に必要な補助ライブラリ(ACE、CoolType、AGM、JP2Kなど)が組み込まれています。
開発者はC言語APIを使って、ファイル入出力やデータ転送、エラー処理、ページイベントなどをコールバックで制御できます。さらに、DistillerパラメータをjoboptionsファイルやPostScriptコード、API経由で柔軟に設定可能です。
Adobe PDF Converterの仕組み
Adobe PDF Converterは、EPSやPostScriptファイルを入力として受け取り、内部で複数のコンポーネントが連携してPDFを生成します。中心となるのは Distillerコア で、Adobe Distillerと同等の処理を行います。これに加えて、PostScriptインタープリタ がファイルを解析し、フォントやカラー管理を担う 補助ライブラリ(ACE、CoolType、AGM、JP2Kなど) が動作します。
この仕組みにより、単なる変換ではなく、フォント埋め込みやICCプロファイル適用、PDF/X準拠など、業務レベルの高精度なPDF生成が可能になります。
サンプルで学ぶ:democonverter
SDKには「democonverter」というサンプルアプリが付属しています。これを使えば、初期化からオプション設定、変換、出力までの流れを確認できます。
Windows(Visual Studio 2022)やLinux(RHEL + Clang/GCC)でビルド可能で、日本語や中国語フォントにも対応しています。
Distillerパラメータで細かく調整
Adobe PDF Converterは、ほぼすべてのDistillerパラメータに対応しています(OptimizeやDoThumbnailsなど一部ポストプロセス系を除く)。例えば下記のような指定が可能です。
- 画像のダウンサンプリングと解像度設定
- フォントの埋め込みやサブセット化
- ICCプロファイルによるカラー変換
- PDF/X準拠やメタデータ設定
こうした設定により、印刷や業務ワークフローに求められる精度を実現できます。
まとめ-Adobe PDF Converterが選ばれるワケ

Adobe PDF Converterは、PostScript/EPS → PDF変換を高精度で実現する強力なエンジンです。大量のPostScriptファイルを高速かつ正確にPDF化できるため、ドキュメント自動化ソリューションなどに最適です。APIを使って並列処理やリアルタイム配信も可能なので、業務効率化に大きく貢献します。
Distiller互換の詳細設定、C言語API、クロスプラットフォーム対応など、業務用途に必要な機能が揃っています。まずは無料評価版をお試しいただき、ワークフローに組み込んでみてください。
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