
Power BI Copilot使ったことありますか?
Power BI Copilotというと、
- 自然言語で質問できる
- AIがグラフを作ってくれる
- チャット形式で分析できる
といった機能が注目されがちです。
実はイーストでもPower BI Copilotを様々な角度から検証してきました。
その中で私たちが感じたのは、「一番業務で使えるのはチャット機能ではなかった」ということです。
特に経営会議や営業会議で活用する際、圧倒的に便利だったのが、Copilotの説明機能でした。
今回は実際の売上レポートを使いながらご紹介します。
■説明ビジュアルとは?

あまり使ったことがないという方も多いのではないでしょうか?
説明ビジュアルは、レポートやグラフの内容要約してくれる以前から存在するビジュアルです。
従来の説明ビジュアルは、単語の羅列のような形で、あまり日本語で使う分には使い辛かったというのが正直な所ですが、Copilotが有効になっていれば、この説明ビジュアルでCopilotを利用した要約が使えるようになったのです。
これにより、革新的にこの説明ビジュアルの価値が高まりました。
早速デモレポートで見てみましょう。
「自社の売上データでも試してみたい」
そんな方へ。
イーストでは、お客様のデータをもとにPower BIサンプルレポートの作成支援を行っています。
■デモデータ

売上に関するこんなデータを使います。
ここから、経営層に「状況を説明しろ」と言われたら、あなたはどのようにこのBIを使って報告しますか?
■Copilot説明の良いところ①

これは説明ビジュアルを設置しただけです。
汎用的に現場担当者などが使えるようにするには、「何を聞けばいいかわからない」状態ではなく、「常に特徴的な部分を提示してくれる」ということが重要な気がします。
ここまでは、ただの要約ですが、ここからが使えるポイントです。
■分析観点を予め指示することができる

このようにCopilot説明で「どんな内容を」ということを予め指定することができます。
チャットや、経営層から会議で質問が上がりそうなのは「前年と比べてどうなのか」「何が良くて何が悪いのか」「予算達成のために何が必要なのか」というようなことですよね?
それを予めCopilot説明に指示しておくことで、先回りして回答をポンと出してくれます。
では、見てみましょう!

少し画像にすると見えにくいので、この下にテキストで明記してみます。
■Copilotが生成した説明
全社売上の状況
対象期間における全社売上は 863.5百万円 となり、前年から 427.2百万円増(約49%増) と大きく成長しています。
一方で、2020年度の売上実績は249.8百万円となり、予算273.1百万円に対する達成率は91%でした。売上は前年を上回っているものの、予算には届いておらず、更なる成長施策が求められます。
また、年度推移を見ると2019年度の95.8百万円から2020年度は153.9百万円へ拡大しており、事業全体としては成長基調が継続していることが分かります。
部署別の特徴
部署別では、第一営業部が68.7百万円で最も大きな売上を計上しています。
ただし前年比ではわずかに減少しており、売上規模は維持しながらも成長が停滞している状況が見受けられます。
一方で、
- 第一開発部
- 人事部
- 情報システム部
は前年を上回る成長を記録しており、社内投資や組織強化の成果が表れています。
総務部のみ前年を下回っており、業務効率化やコスト最適化の余地があると考えられます。
エリア・支社別の特徴
エリア別では、
- 奈良県
- 熊本県
- 茨城県
が高い売上を記録しており、地方エリアの成長が目立つ結果となりました。
また、多くの都道府県で前年を上回る成長が見られ、市場全体として拡大傾向にあることが分かります。
支社別に見ると、
- 東京営業所:330.3百万円
- 首都圏営業所:314.3百万円
- 本社:218.9百万円
となっており、売上規模では東京営業所が最大です。
しかし成長率では首都圏営業所のみが前年を上回っており、東京営業所は成長が鈍化しています。
商品別の特徴
商品カテゴリでは飲料が314.7百万円で最大となり、全体売上を牽引しています。
続いて、
- 穀類・シリアル
- 調味料
- 肉類
が主力商品群となっています。
さらに商品単位で見ると、
- オタル白ラベル
- バードワイン
- ピリピリビール
- 高付加価値ハム類
- 昆布製品
などが高単価商品として売上を押し上げていることが分かりました。
売上拡大だけでなく、利益率向上の観点でも重要な商品群と考えられます。
顧客別の特徴
既存顧客の売上は引き続き伸長しており、まだクロスセルやアップセルの余地が残されています。
特に飲料商品の比率が高い顧客に対して、
- 高単価ワイン
- ビールケース
- プレミアムハム
- 高級昆布製品
などを提案することで、顧客単価の向上が期待できます。
アクションプラン
① 東京営業所の成長率改善
売上規模は最大である一方、成長率は最も低い結果となっています。
首都圏営業所で成果を上げている顧客構成や商品構成を分析し、その成功パターンを東京営業所へ展開することが推奨されています。
② 成長エリアへの重点投資
奈良県・熊本県・茨城県など成長率の高いエリアへ営業リソースを集中し、高単価商品の提案を強化することで更なる売上拡大が見込めます。
③ 高収益商品の販売強化
オタル白ラベルやバードワインなどの高付加価値商品を軸に、クロスセル施策を実施することで利益率改善を図るべきと提案しています。
④ 在庫と商品ポートフォリオの最適化
ビール・ワイン・ハム類などの主力商品については、売上推移と在庫回転率を組み合わせた管理を行い、適正在庫の維持と収益性向上を目指すべきと分析しています。
■更に優秀なのは「フィルターと連動する」ということ

一番優秀なのは、データやフィルターと連動するということです。
例えば、デイリーでKPIを追っている場合
- 今月の今日現在の状況、進捗はいいのか悪いのか
- 悪ければ、どういうアクションを本日行えばいいのか
を提案してくれます。
これは、グラフやフィルターをクリックするとCopilot説明が再生成され、そのフィルター内容に沿った内容に変わるのです。
※画像では製品をPower BIに絞り、今日やるべきPower BIのマーケティング戦略を提示してくれています。
■会議中にもとても有用

会議で例えば、「肉類の売上が大きく落ちているじゃないか、これはなんでなんだ?どうするんだ?」と聞かれるとします。
そんなときも、肉類をクリックするだけでCopilot説明が数秒で再生成されます。

もちろんCopilotの説明なので、全てを鵜呑みにするわけではないですが、気付きや仮定の1つにはなるかもしれないので、数秒で説明が切り替わるのは、本当に便利だと感じました。
■Copilot説明を活用していくことで、Power BIが完成する
綺麗なダッシュボードを作成して、色んな確度からデータを可視化分析することは重要ですが、最も大事なのは「データを見た後にどんな行動をするか」ではないでしょうか?
Power BIで作ったダッシュボードに対して、連動して次のアクションに必要な情報やプランを提示してくれる。
これが合わさることによって、Power BI活用は完成するのだと感じます。
ただし、どれだけCopilotが優秀でも、分析するレポートそのものが存在しなければ説明することはできません。
実際、多くの企業では
- Power BIは導入している
- Microsoft 365も契約している
- Power BIは使える環境にある
にもかかわらず、「何を見ればいいか分からない」という理由で活用が止まっています。
では、なぜ同じPower BIでも活用が進む会社と進まない会社があるのでしょうか。
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