
データ活用を考え始めた企業でよく聞く言葉があります。
「BIツールを導入したい」
Power BIやTableau、MotionBoardなど、多くのBIツールが存在します。
しかし少し立ち止まって考えてみてください。本当に今の課題はBIツールで解決するのでしょうか。
■BIツールを導入したい理由は何でしょうか

BIツールを検討する理由としてよく挙がるのは、
- 売上を把握したい
- 顧客分析をしたい
- 在庫状況を確認したい
- 案件状況を見える化したい
といったものです。
しかしよく話を聞いてみると、実際の悩みは少し違うことがあります。
例えば、
・BIツールを使っても結局メインは一覧表を使いたい
・データの整備と可視化が一番大事、綺麗なグラフはそれほど重要ではない
・日々の気になったデータを現場担当者が自由にエクスポートできればよい
というケースです。
■分析以前の問題で止まっている会社は少なくない

BIツールを導入しても活用されない企業には共通点があります。
それは、分析の前段階で止まっていことです。
例えば営業会議。
本当にやりたいのは売上分析です。
しかし実際には、
データを依頼する
↓
抽出を待つ
↓
Excel加工する
↓
ようやく分析
という流れになっていることがあります。
この状態では、BIツールを導入しても期待通りの効果が出ないことがあります。
実は一覧が見られれば十分なケースもある
データ活用というと、綺麗なグラフやダッシュボードをイメージしがちです。
しかし現場担当者からすると、まず必要なのは
- 顧客一覧
- 売上一覧
- 案件一覧
- 在庫一覧
であることも少なくありません。
つまり、高度な分析の前に必要なデータを自由に取得できることの方が価値になるケースがあります。
オーバースペックになっていませんか?

スマートフォンで例えるなら、メールと電話しか使わない人に、最高峰のハイスペック機種を勧めているようなものです。
もちろんBIツールは優れています。
しかし、現時点で必要なことが
- データ抽出
- データ共有
- 一覧確認
であれば、もっとシンプルな仕組みの方が効果的な場合もあります。
まずはデータを取り出せる環境を作る
データ活用を進めている企業の多くは、現場担当者が自分で必要なデータを取得できます。
例えば、
- 売上を確認したい
- 顧客情報を見たい
- 特定条件で抽出したい
そう思った時に、わざわざ情シスへ依頼しなくても済む状態です。
これがデータ活用の土台になります。
BIツールは「次のステップ」かもしれない

BIツールが不要と言いたいわけではありません。
むしろ、データ活用が進んでいる企業では大きな効果を発揮します。
ただし、その前提として
- データが取得できる
- 現場が使える
- 必要な情報へアクセスできる
という環境が必要です。
もしその土台が整っていないのであれば、まずはそこから始めるのも一つの方法です。
まとめ
BIツール導入を検討する際、本当に考えたいのは
「どのBIツールを選ぶか」
ではなく、
「何を実現したいのか」
です。
もし現在、
- データ抽出に時間がかかる
- SQLが書ける人しか触れない
- 情シス依頼が日常化している
という状態であれば、分析の前に、データを自由に使える環境づくりを考えてみる価値があるかもしれません。
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