こんにちは。事業推進チームです。

データベース検索・更新ツールSkyLinkは、通常データベースに接続してデータの検索を行いますが、接続するデータベースによってはデータベース関数(SQL関数)と呼ばれる、あるまとまった処理を簡単に実行する仕組みが用意されています。

データベース関数について3回ほど紹介させていただきました。
SkyLink データベース関数(SQL関数)を使った検索
SkyLink データベース関数(SQL関数)を使った検索 その2
SkyLink データベース関数(SQL関数)を使った検索 その3

今回は、その3と同じく文字列についての関数をご紹介します。

CONCAT関数

構文

CONCAT ( argument1 , argument2 [ , argumentN ] ... )

CONCAT 関数では、2 個以上、254 個未満の引数が必要です。文字列引数の可変数を取得して、1 つの文字列に連結 (または結合) します。 最小で 2 つの入力値が必要です。

Microsoft Learn  CONCAT (Transact-SQL)( https://learn.microsoft.com/ja-jp/sql/t-sql/functions/concat-transact-sql?view=sql-server-ver16

引数の数が2~253と非常に幅広いので、例えば

SELECT CONCAT ('Happy ', 'New ','Year ', 2024, '!') AS Result;

このように多くの引数を設定しても問題無く “Happy New Year 2024 !” と連結してくれます。

使用例

顧客一覧のリストを作成する際に、顧客名に「様」を付けてみます。SkyLinkでデータを抽出した後に例えばエクセル等で「様」をつけることも可能ですが、リスト作成時点で行うことで後工程が楽になるといったメリットもありますので、ケースバイケースで使い分けていただくのが良いかと思います。

リストの並び順は同じテーブル内に存在する顧客コード順とします。

設定ウィンドウに顧客名と顧客コードを追加する

データベースツリーから[第一営業部顧客]表を表ウィンドウに設定し、[顧客名]と[顧客コード]を設定ウィンドウに追加します。[顧客コード]の[設定]ダイアログを表示して、[昇順(S)]ラジオボタンを選択し、[データの抽出は行わない(X)]チェックボックスにチェックを付けます。





顧客名に文字列連結の設定を行う

[顧客名]の[設定]ダイアログでCONCAT(dbo.第一営業部顧客.顧客名 ,' 様 ')と入力します。



検索実行

顧客名に「様」がついた一覧が検索されました。



最後に

今回は、文字列の連結を行う関数をご紹介しました。機能としてはシンプルなものですが、例えば住所データの「都道府県」「市区町村」「番地」をまとめたり、「氏」「名」を結合したりと使いこなせればとても便利な関数です。
ぜひお試しください。

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