イーストの取り扱っている「PDF2IMG」は、PDFを画像化する機能に特化した製品です。画像化を行う際、各種の設定を行うことで、要求された高い品質の出力結果が得られます。今回は、そのPDF2IMGを導入した印刷検査機器メーカー様でのご利用例をご紹介します。

導入の目的・用途

印刷検査機器メーカー様では、印刷検査装置を製造・販売しています。印刷検査装置とは、どのようなものかご存じでしょうか。例えば、商品パッケージやラベルなどを印刷する際に、印刷不良や汚れなどを見つけ、不良が起きている箇所を自動的に判別するようなことができる装置です。

印刷検査システムでは、印刷物のマスターとなるデジタルデータと印刷物を比較し、自動的に不良を検出する仕組みを実現しています。ここで、マスターとなるデータ=PDFと、実際に印刷されたものをスキャンして比較するため、PDFの画像化データが必要となります。比較は画素単位で行われるため、精度の高い画像化が可能な処理・システムが必要とされていました。

導入の経緯

印刷検査システムでは、まず印刷元データであるPDFを、実際の印刷物のスキャンデータと比較できるようにするため、ラスター画像に変換を行います。画像化の際に、解像度や色調の厳密な管理ができていないと、正しい検査ができず不良の検出率が下がってしまうため、PDFから画像への変換品質が非常に重要であるとのことでした。

PDFからの画像変換が可能なツールやソフトウェアは数多くありますが、検査システムでは、自動的な処理かつ高精度の結果が必要とされるため、あまり選択肢がないという状況でした。イーストの提供する「PDF2IMG」をお試しいただく機会があり、そういった要件をクリアするということでご導入いただくこととなりました。

導入結果

この検査機器メーカー様の場合、「PDF2IMG」を使っていただくことで、画像変換を自動処理として組み込めるようになると同時に、水平/垂直解像度の指定、カラー プロファイルの利用、その他多くの変換オプションが設定でき、様々な条件下での比較に最適なサンプリング解像度を得ることが可能となりました。

PDF2IMGは、Adobeのコアテクノロジーにより培われたAdobe PDF Libraryの機能を利用したPDF画像化ツールです。細かな変換オプションの指定ができるため、様々な用途においてもそれぞれに要求される品質の変換結果を得ることができます。PDF2IMGにつきましては、イーストまでお気軽にお問合せください。