Adobe純正のPDF処理を組み込める開発用ライブラリ製品、Adobe PDF Library は様々な業界で活用されています。PDFソリューションの導入事例シリーズ、今回は航空会社様でのご利用事例をご紹介します。

導入の目的・用途

今回の事例である、航空会社様のグループ内整備会社様の行う航空整備事業の中で、イーストの提供するAdobe PDF Libraryをご活用いただいています。

各空港において行われている、航空機の整備・点検作業は非常に重要です。限られた時間の中で、わずかな異常も見逃さずに実施する必要があるため、作業に正確さと迅速さが求められます。迅速な作業を行うために、各種整備マニュアルは全て電子化され、タブレット端末にてPDF化された文書が現場で参照されているとのことでした。

PDFは既定のマニュアルなどを参照するのには非常に便利です。ただし、整備業務ということもあり、毎回必ず同じ作業ということではなく、手順や重点箇所などに関してその都度臨機応変に飛ぶ指示を、どのように対応するのかが課題となっているとのことでした。また、作業は複数メンバーによるチームで行われるため、ドキュメントの共有による意思疎通も非常に重要であり、そのための手段の最適解が求められる状況でした。

導入の経緯・結果

航空会社様の中では、上記のような課題に対し、既存のマニュアルに新たな指示や手順、重点的な注意事項を整備の前に書き加える方法が有効だと認識されていました。

Adobe PDF Libraryには、既存のPDFに対してテキストや画像、あるいはマーカーや手書きの書き込みを追加する機能があり、これらの機能を開発によって自社内利用のシステムの中に組み込むことができます。今回この航空会社様では、整備作業指示を行う前段階でAdobe PDF Libraryを使って、各種チェックシートや整備マニュアルのPDFに作業指示番号やページ番号を付加する手順を加えました。そうすることにより、整備の際にリアルタイムで新しい指示が行え、またそれを現場で参照できるようになったとのことです。

まとめ

今回のケースのように、既存のPDFに対し随時内容を追記できるようにすることで、固定的な内容の電子マニュアルに対し、迅速に指示の追加や訂正を行えるようになることを実現しました。これにより、限られた時間の中で正確かつ最新の手順を用い、高い精度で整備を行うことにつながったとのことでした。

信頼性の高いPDF処理が可能となるAdobe純正のPDFテクノロジーが、航空会社の整備業務に利用されたことにより、空の安全を支える整備品質の向上や管理業務の効率化に一役買っています。「Adobe PDF Library」のご利用については、イーストまでお気軽にご相談ください。